2017.10.10
【被災地訪問報告】9/24~9/26(福島県)

ご希望くださった支援者の皆様と福島県を訪問しました。

今回は、避難解除になった地域を中心に訪問し、たくさんの方々からお話を聞かせていただきました。

一日目は、福島市にある「福島環境再生プラザ」さんを訪れ、福島第一原発事故と放射線、震災以降の福島の環境について説明していただきました。

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避難指示区域の状況や避難指示解除になった地域の状況を聞き、仮置き場の基本構造や除染の方法等を説明していただきました。

お話を聞いた後、施設内を見学させていただきました。

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分かりやすくご説明していただき、ありがとうございました。

次に、川俣町へ移動し、「ギャラリー可江」さんを訪れました。

水彩画が数多く展示されているギャラリーで、震災当時や現在の川俣町のお話をしていただきました。

川俣町は、震災に遭わなくても過疎化しつつあり、震災が起こり更に住人が減っている状況。

地域存続のために、たくさんの方が川俣町に来ていただき、ギャラリーでゆっくり絵を観て、お茶を飲んでもらえるよう、この場所で活動しておられます。

”起きたことを悔やむのではなく、今を生きる気持ちを持つこと”

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写真かと見間違えるくらいとても素敵な作品で、ご本人様の人柄が出ている優しい絵でした。

遅い時間にも関わらず、ご対応くださり誠にありがとうございました。

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二日目は、川俣町東福沢の仮設住宅を訪れました。

H29年3月31日に避難解除になった山木屋地区の再生に取り組んでおられる自治会長の廣野さんに、現状と今後についてお話を伺いました。

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「現在、この仮設住宅には28世帯住んでいて、他数世帯は荷物だけ置いている状態(当初200世帯住んでいた)

高齢者ばかりで、何かしら事情があり動けずに残っている傾向にあり、環境の変化から体調を崩して亡くなる方もいた。

避難解除になり、住民の約300人程は山木屋地区に戻ってくる予定だが、若い世代は避難地域に新居を構えて、子どもの成長をみながらそのまま住み続ける家庭が多く、30人の子どもたちは戻ってこない状況である。

現在、インフラの整備がほぼ終わり、高齢者が孤立しないよう町内会や自治会の運営等を翌年までには方向性を出したい。

『とんやの郷』という商業施設が7月にオープンし、地域の人たちが集え、買い物が出来る場所を作ったが、利用者はまだ少ない。

今後、山木屋に来てもらえるよう宿泊施設やパークゴルフ場等を設立したいと考えている。」

”前を向いていくしかない”

と、ゆっくりとした口調でお話してくださいました。

そして、最後に「私たちに何かできることはないですか」の問いに対して、「山木屋の現状や地域の人の声を他の人に伝えてほしい。知ってほしい。」とお答えくださいました。

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お忙しいところご対応くださり、誠にありがとうございました。

また、様々な課題に日々ご対応されてお疲れがでませんようご自愛くださいませ。

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次は、飯舘村へ向かいました。

飯舘村に入ると車の中から次々に目に入ってきたフレコンバックの山…

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こちらの地域も避難解除になりました。

今回、新しくできた「飯舘村交流センター ふれ愛館」にて、住民の方と飯舘村除染課の中川課長に震災当時から現在の飯舘村についてお話を伺いました。

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「原発事故が起こり、飯舘村が全村避難になった。それからも、何が正しい情報なのか分からないままの状況で生活していた。

あれから、6年…

避難解除になり、新しい家を建てて、村で住む人も出てきたが、若い人たちは戻ってこないし、農業復興もまだできず、今は土地の管理のみである。

今も放射能と共存していかなければならない。

フレコンバックの仮置き場が91箇所存在しており、3年かけて処分していく予定である。その後、中間貯蔵施設に30年間保管される。

現在、飯舘村に400人程帰還している。学校は、H31年4月1日に再開予定で、80人程子どもたちが帰ってくる予定である。

今後は、村の存続や子どもたちを増やすためにも、魅力ある村づくりしていく。」

”やっとスタートラインに立てた”

こちらでも最後の問いに「もう支援してもらうのではなく、自立していかないといけない」「時々、飯舘村を思い出してもらいたい」「福島県の物を買ってほしい」とお答えくださいました。

お忙しい日々を送られている中、時間を作ってくださり、誠にありがとうございました。

そして、どうかご自愛くださいませ。

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今年8月にオープンした道の駅『までい館』で昼食をとりました。

同じく昼食をとっておられる方やお買い物をしておられる方がいて賑わっていました。

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上手に写真が撮れませんでしたが、入り口を入ると天井から花が降ってきているかのようにたくさん咲いており、店内も明るく、とても素敵な場所でした。

その後、南相馬市から高速道路を走り、沿岸付近を南下していきました。

高速道路に乗るまでに沿岸付近に近づくと工事中で、トラックが多く行き来していました。

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高速道路を走っていると、所々に除染土が積まれた仮置き場がたくさんありました。

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高速道路周辺は、民家が見えるものの草が生い茂り、イノシシが山の手を走っていくのが見えるほど、人が住んでいない景色が広がっていました。

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夕方になり、途中で広野ICで高速をいったん降りると、IC周辺では工事車両と仕事終わりの工事関係者の方々に遭遇しました。

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三日目は、須賀川市の「設楽農園」さんを訪れました。

以前フォーラムに来ていただいた設楽さんに、ねぎ畑を見せていただき、福島の農業や農家としての活動についてお話を伺いました。

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「専業農家として家族経営で動いているが、周辺では高齢化が進み、今ある土地(畑や田んぼ)をどう管理していくか課題を抱えている。

安心安全な食品製造を心掛け、ここで農業の魅力を発信していくため、農家ライブや講演を重ね、この農園で高校生に実際に作業してもらったり、幼稚園や保育園との連携も図っている。」

野菜を子どものような気持ちで責任を持って栽培されてお忙しい中、『食育』等の様々な活動にもたくさん取り組んでおられます。

今は、きゅうりの収穫が終わり、稲刈りが始まっているところでした。

最後に、とても美味しいきゅうりをいただきました。

”ほら、新鮮なきゅうりは折ってもくっつきますよ!”

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稲刈りのお忙しい時期にご対応いただき、誠にありがとうございました。

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最後の訪問先は、避難場所となった郡山市にある「ビッグパレットふくしま」さんを訪れました。

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こちらには、急遽訪問したのですが、突然の訪問にも関わらずとても親切にご対応いただき、ビッグパレット横に建っている仮設住宅で、避難場所開設当時に関わっておられた方にお話を伺いました。

原発事故後、ビッグパレットに避難して来られた住民の対応や運営をしていた当時のお話や現在の仮設住宅での活動や現状についてお話を聞き、実際に生の声を聞かないと分からない現状を知ることができました。

現在この仮設住宅に住んでおられる方々は、ほとんどが家族と離れることになった高齢者。

避難という環境の変化、補助金という大金、手厚い支援等が家族を分断させていき、更に、震災前から様々な問題を抱えていた人たちは、自分の足で立てなくなっている。

お話してくださった方も被災者でありながら、支援活動を行っておられます。

今まで支援してきたことは本当に正しかったのか…

現在住まれている方に、今後どのように支援していけばよいのか…

支援とは何か…

被災地でも避難先でも同様の課題が見えたように感じました。

急な訪問にとても親切にご対応いただき、誠にありがとうございました。

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一昨年、支援者の皆様と福島県を訪問しましたが、あれから大きく変わっている場所もありましたが、未だ変わらない状況や景色を目の当たりにしました。

そして、たくさんの方々から貴重な生の声を聞き、被災地の現状を知ることができました。

言葉一つ一つにいろいろな感情があり、それでも前を向いて日々活動しておられる方々がたくさんいることや復興はまだまだ終わっていないこと。

訪問先の方々のご理解とご協力により、深く考えさせられるとても貴重な研修をさせていただきました。

お忙しいところご対応くださった皆様、本当にありがとうございました。

 

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